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要注意とは?/ スタッフィ

[ 60] IEとFirefoxをインストールしている人は要注意--「非常に重大」なセキュリティリスク:ニュース - CNET Japan
[引用サイト]  http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20352586,00.htm

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[ 61] 要注意外来生物リスト :植物(詳細)[外来生物法]
[引用サイト]  http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html

大量に利用されているため規制による大量遺棄のおそれがある。既に広範囲に蔓延しているため指定の緊急性は低い。
琵琶湖では、コカナダモとオオカナダモの侵入により、在来種の現存量が大幅に減少したことが報告されている(文献8、11)。
ニュージーランドの湖では、オオカナダモ等の繁茂により埋土種子の数や種類が減少したことが報告されている(文献2)。
海外では、オオカナダモ等の過繁茂で魚食魚の採餌行動が阻害される等し、動物群集へ影響することが報告されている(文献2)。
日本へは植物生理学の実験植物として導入されたのが始まり。現在でも、中学校や高校の理科の授業(光合成の実験)の材料としてよく利用されている。
オオカナダモ属は世界で2種が知られる。日本に自生種はない。本種以外の野生化の報告は今のところない。
異常繁殖した後、衰退して安定または消滅するが傾向がある。その原因としては、各地に分布する集団は栄養繁殖によって広がった同一のクローンであるため、遺伝的変異の欠如が関係している可能性がある。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に各地の湖沼等で野生化しており、在来種との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
戦前に植物生理学の実験用に導入されたと言われるが明らかではない。1961年琵琶湖の北湖で野生化が確認された。尾瀬沼などで異常繁殖した。北海道〜鹿児島県で分布が確認されている。
輸入、流通、販売が行われていないので、規制による効果は小さい。既に広範囲に蔓延しているため指定の緊急性は低い。
現在、観賞用としては殆ど流通していない。国内産でまかなえるので海外からの輸入は殆ど無い。
異常繁殖した後、衰退して安定または消滅するが傾向がある。その原因としては、各地に分布する集団は栄養繁殖によって広がった同一のクローンであるため、遺伝的変異の欠如が関係している可能性がある。
既に各地の湖沼等で野生化しており、在来種との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
浮遊性の水草で、水面を覆い尽くし光を遮ることで在来の水生植物の生存を脅かすとともに、アレロパシー作用等を通じて水生生物全体へ影響するおそれがある。
大量に利用されているため規制による大量遺棄のおそれがある。既に広範囲に蔓延しているため指定の緊急性は低い。
浮遊性なので、水面を覆い尽くし光を遮ることで他の水生植物の光合成を阻害することが指摘されている。溶酸素濃度の低下をもたらし、アレロパシー作用を持つことも報告されているので、水生生物全体への影響は大きいと考えられる(文献4、5、18、21)。
金魚用の浮き草として金魚と同じルートで、、熱帯魚店、ペットショップだけでなく、園芸店、ホームセンターなどで広く流通・販売されている。
個人が利用する以外に、窒素やリンを吸収するので水質浄化を目的として自治体等が放流したものが放置され繁茂している。
現在販売されているのは、ほとんどが国内繁殖のものである。冬場の寒い時期に、一時的に海外から輸入されることがある。
ホテイアオイ属は世界で6種が知られる。日本には自生種はない。本種以外にも数種が観賞用に輸入されているが、野生化の報告は今のところない。海外でも、本種以外は特に問題になっていない。
生育初期の草魚の放流が有効とされるが、地上部は食べず、ホテイアオイのみ選択的に食べるものではないため、他の植物への影響は大きい。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に各地の湖沼等で野生化しており、在来種との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
湖沼の水質浄化やビオトープ創出等を目的とした水草の利用には、在来種を利用することが望まれる。
河川敷等でみられる大型の多年生草本で、絶滅危惧種を含む在来植物との競合や駆逐のおそれが大きい。
現在では輸入、流通、販売は行われていないので、規制による効果は小さい。既に広範囲に蔓延しているため指定の緊急性は低い。
特定植物群落調査の追加調査において、地域の植物群落に対する圧力要因の一つとして、セイタカアワダチソウの侵入があげられている(文献8)。
アキノキリンソウ属は世界で約100種が知られる。日本には数種が自生する。アキノキリンソウは史前帰化植物とされている。本種以外に、カナダアキノキリンソウ、オオアワダチソウ、イトバアワダチソウ、トキワアワダチソウ、ハヤザキアワダチソウなどの野生化が報告されている(文献13)。
アキノキリンソウ属の植物としては、カナダアキノキリンソウを親植物した交配雑種などが、園芸的に栽培されている(文献7)。
大阪府で刈り取り時期を検討した結果、7月下旬〜8月中旬頃に刈り取ると、再生しても草丈が小さい状態で花を付けるか、開花結実を行わずに冬季の枯死を迎えるため、雑草制御として有効であるとともに、枯れ株の目立ちが少なく景観保全上も良いとされた(文献11)。
大阪府淀川で、刈り取り回数と駆除効果を調べたところ、年2回で他種の生育が可能となり、年3回で草丈や優占状態が著しく低下することが示された(文献5)。
宮崎県全域の道路や河川、茨城県下妻市にある小貝川、埼玉県荒川河川敷にある三ツ又沼ビオトープ等で、刈り取りや抜き取りによる駆除が実施されている(文献3、4)
既に各地の河川敷や荒地等で野生化しているが、希少種等との競合・駆逐のおそれが高い地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
河川敷等でみられる大型の一年生草本で、河原の固有種を含む在来種との競合や駆逐のおそれがあることから、各地で駆除が実施されている。
意図的導入が行われていないので、規制による効果は小さい。既に広範囲に蔓延しているため指定の緊急性は低い。
埼玉県の荒川河川敷にある特別天然記念物の田島ヶ原サクラソウ自生地では、オオブタクサの個体密度の増加に伴い、単位面積当たりの出現種数が減少することが報告されている(文献3)。
埼玉県上尾市にある荒川水系の三ツ又沼ビオトープでは、オオブタクサが絶滅危惧種の生育地にまで侵入しているため、影響を抑制するために市民参加による駆除が実施されている(文献2、3)。
天竜奥三河国定公園にある天竜川ではオオブタクサが上流全域でみられ、他の外来植物とともに、河川敷固有の植物が減少する原因の一つとなっている(文献6)。
工事現場や採石場周辺などの人為的攪乱地で多くみられることから、種子を含む土壌が工事車両によって移動され、分布を拡大していることが示された(文献4)。
原産地の北アメリカでは変種や品種が知られており、生長後も葉が分裂しないマルバクワモキ(マルバオオブタクサ)や、テキサスオオブタクサなどがある。オオブタクサの弱小な個体は葉が分裂すないので混同されることがある。
埼玉県の特別天然記念物田島ヶ原サクラソウ自生地で駆除が実施されている。シードバンクを考慮した個体群動態モデルと実測したパラメータを用いて予測した結果、有効な駆除のためには、毎年出現した芽生えの90%以上を抜き取ることが必要とされた。平成8〜12年に、刈り取りと抜き取りを行った結果、オオブタクサの群生面積と駆除個体数は大きく減少した(文献2-4)。
アメリカ合衆国やカナダでは、花粉症対策の研究や防除のために、国家的な規模で多額の研究資金が使われている。
既に各地の河川敷や荒地等で野生化しているが、希少種等との競合・駆逐のおそれが高い地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
一部の地域で野生化がみられることから、絶滅危惧種のサンショウモとの競合・駆逐や、遺伝的攪乱のおそれがある。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に野生化している湖沼があり、在来種との競合のおそれがあるため、分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
本州以南の各地で野生化しており、場所によっては大群落をつくるので、在来の水草と競合、駆逐のおそれがある。
ハゴロモモ属は世界で約6種が知られる。日本には自生種はない。本種以外に野生化の報告はない。数種が観賞用の水草として輸入、流通されている。
在来種ではキクモ(ゴマノハグサ科)やフサモ(アリノトウグサ科)の沈水形と類似するが、葉や分枝の形で区別できる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に各地の湖沼等で野生化しており、在来種との競合・駆逐のおそれがあるため、防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
天然記念物に指定されている深泥池で、駆除されたナガバオモダカやコカナダモに代わって水底で増加し、1998年〜2000年に群落面積が10倍にもなった。ミツガシワ等の在来種と競合し、駆逐するおそれが大きい(文献2)。
チョウジタデ属は世界に約75種、日本に約5種が自生する。本種以外にヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ)、タゴボウモドキなどの野生化が知られている。本種以外に10種以上が水草として輸入されている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
熱帯〜亜熱帯でみられる世界的な雑草である。エジプト、インド、タイ、インドネシアなどの諸国で水路の雑草となっており、水田への侵入もみられる(文献2)。
ゴマノハグサ科の湿性の多年草で、茎の長さは0.3m程度になる。水上生活と水中生活で全草の形に変化がない。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
一部の地域で野生化がみられることから、近縁の絶滅危惧種との競合・駆逐や、遺伝的攪乱のおそれがある。
在来のアサザ属であるアサザ、ガガブタ、ヒメシロアサザ種はいずれも絶滅危惧種に指定されており、これらとの競合・駆逐や、遺伝的攪乱のおそれがある。その他に、ジュンサイやヒツジグサといった水辺の在来植物とも競合するおそれがある(文献2)。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
天然記念物の深泥池での大繁殖が確認された他、各地で野生化しており、在来の水草との競合・駆逐のおそれが大きい。
冬も枯れず繁殖力が旺盛なため、一度侵入すると、在来の水生植物群落に大きな影響を与える可能性があるとされている(文献8)。
オモダカ属は世界に約20種、日本に4種ある。本種以外に数種が輸入及び国内生産が行われている。在来種のオモダカも観賞用に流通している。オモダカ属には食用に利用されるクワイも含まれる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
今のところ野外での分布は限られているが、国内で一定量が観賞用に利用されており、野生化した場合には繁殖力が強いので、在来種と競合するおそれがあるので、利用には注意が必要である。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
園芸品種を含む様々な種類が販売、栽培されているが、毒性を持つことへの認知が低く、誤食による中毒事例が発生している。誤食を防ぐための普及、啓発が重要である。
誤食による中毒は1880年〜2003年に39件、94人余りが報告されており、近年では全国的にほぼ毎年のように患者が発生している。誤食の原因としては、ゴボウ、フキノトウ、オクラ、モロヘイヤ、ハーブ、ゴマと間違えられた例が報告されている。人間が摂取した場合には昏睡状態等の神経症状、目に入った場合には瞳孔が拡大するなどの症状、汁液が皮膚に付着すると炎症を引き起こすことが報告されている(文献5-10、17、18)。
変異が大きく、ヨウシュチョウセンアサガオでは、茎が緑色で花の白いものをシロバナチョウセンアサガオ、茎や花が紫色を帯びるものをムラサキチョウセンアサガオ等として区別する場合もあるが、アントシアン類の色素の有無の違いなので、品種程度の違いである。果実に棘がないハリナシチョウセンアサガオvar.inermisがまれに帰化している。
チョウセンアサガオ属の植物は、全体に有毒物質であるアルカロイド類を含む。葉には、ヒヨスチアミン、アトロピン、種子にはスコポラミン、花弁にはヒヨスチアミン、アトロピン、スコポラミンを含む。(文献3、9、14)。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
植物体全体に有毒成分を含み、中毒事例も多数あるので、誤って食べることことのないよう、注意が必要である。
暖帯〜熱帯地域に世界的に見られる雑草で、畑地、芝地、果樹園などで問題になっている。一度畑地に入ると、耕耘によって小鱗茎が分散し増殖するので厄介な雑草である(文献8)。
カタバミ属は世界で約850種が知られる。日本には6種が自生する。カタバミは史前帰化植物とされる。本種以外に、イモカタバミ、ハナカタバミ、ベニカタバミ、オオキバナカタバミ、オッタチカタバミ、モンカタバミ、フヨウカタバミなどの野生化が報告されている。
カタバミ属の植物は、オキザリス等の総称で流通するものや園芸品種を含め、多数の種類が観賞用等に利用されている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
近縁種のユウゼンギクと比べて毛が多く、腺毛があって粘り、全ての総苞片が著しく半曲することで区別される。また、ユウゼンギクの舌状花は青紫色だが、ネバリノギクは紅紫色である。
シオン属は世界で約400種が知られる。日本には約30種が自生する。本種以外に、ユウゼンギク、キダチコンギク、ホウキギク、ヒロハホウキギク、オオホウキギク(ナガエホウキギク)、チョウセンシオン(チョウセンヨメナ)などの野生化が報告されている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
コセンダングサの種内変異とされ、その他の変種としては、シロバナセンダングサ(コシロノセンダングサ)、ハイアワユキセンダングサなどがある。
センダングサ属は世界に約240種ある。日本には数種が自生する。センダングサ、タウコギは史前帰化植物とされる。キンバイタウコギ、コバノセンダングサ、キクザキセンダングサ、ホソバノセンダングサ、アメリカセンダングサ、コセンダンングサ、タホウタウコギなどの野生化が報告されている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
沖縄では既に広く野生化しており、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場合には、防除の検討が望まれる。
繁殖力や定着力が強く除草剤耐性型があるため、畑地の強害雑草となっており、在来種との競合・駆逐のおそれがある。
ムカシヨモギ属は世界で約250種ある。日本には数種が自生する。ヒメムカシヨモギ、ケナシムカシヨモギなどの野生化が報告されている。
ムカシヨモギ属の植物には、エリゲロン等の総称で流通するものも含め、数種が観賞用等に利用されている。
抜き取り、刈り取り、除草剤の散布によって防除が行われている。刈り取りや踏みつけに対する耐性が強いとされる。1980年代初頭に除草剤(パラコート)耐性型が現れてから、ジクワット剤との混合剤に切り換えられた。
既に広く野生化しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
アキノキリンソウ属は世界で約100種が知られる。日本には数種が自生する。アキノキリンソウは史前帰化植物。本種以外に、カナダアキノキリンソウ、セイタカアワダチソウ、イトバアワダチソウ、トキワアワダチソウ、ハヤザキアワダチソウなどが報告されている。
近縁種のセイタカアワダチソウとは、茎がほぼ無毛で白っぽい、葉が無毛でざらつかない、花序がややまばらで頭花が大きいなどの点で区別できる。花期が夏〜秋なので、晩秋のセイタカアワダチソウよりも早い。セイタカアワダチソウより湿った、溝の縁といったところにみられる。大群落はつくらないとされる。
アキノキリンソウ属の植物としては、カナダアキノキリンソウを親植物した交配雑種などが、園芸的に栽培されている。
既に各地で野生化しているが、希少種等との競合・駆逐のおそれがある地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
繁殖力が強く、亜高山帯等の自然性の高い環境にも侵入し、在来植物と競合のおそれがあるため、駆除が実施されている。
ヒメジョオン属をムカシヨモギ属に含める文献もある。日本に自生種はない。本種の他にヘラバヒメジョオンの野生化が報告されている。
既に各地で野生化しているが、希少種等との競合・駆逐のおそれがある地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
日陰地や水辺に侵入して群落を形成するので、林床や水辺に生育する在来種と競合・駆逐するおそれが大きい。
近年になって急速に分布を拡大しており、林床などの日陰に一面に生育するので、在来種と競合し、駆逐するおそれが高い。
ムラサキツユクサ属は北アメリカから熱帯アメリカに約100種が分布する。このうち数種が花や斑入りとなる美しい葉を観賞するために栽培される。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
各地で野生化しつつあり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
天竜奥三河国定公園にある天竜川では上流全域にみられ、他の帰化植物とともに河川敷固有の植物が減少する原因の一つとなっている(文献5)。主として草地に生育する在来種と競合するおそれがある。
南北アメリカ諸国、東南アジアで問題になる雑草で、トウモロコシやダイズの減収が報告されている(文献8)。
地下茎に含まれるイヌリンを利用するために栽培され、果糖製造、アルコール発酵、飴などの原料として利用された。
総苞片の全面に細毛のあるものと、縁にやや長い毛が集まるものとの2型があるが、中間型もあってはっきりとは分けられない。
日本におけるキクイモの種内変異として、イヌキクイモがあるが、生えている環境によって形態に違いがあることや、両者の中間型があるため、区別が難しいことがある。
ヒマワリ属は日本には自生しない。シロタエヒマワリ、ヒメヒマワリ、キクイモモドキなどの野生化が報告されている。
ヒマワリ属の多年草の類は雑種が多数あるため、原産地の北アメリカでは種類の同定が極めて困難とされる。
ヒマワリ属は、ヒマワリの総称で流通するものや八重咲き等を含む多数の品種が、観賞用等に利用されている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に広く野生化しており、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
染色体数2n=16,24,32。セイヨウタンポポとアカミタンポポは雑種をつくる。日本でみられるセイヨウタンポポの8割以上は在来タンポポとの雑種との報告がある。純粋のセイヨウタンポポと雑種個体を比較すると、雑種のタンポポは反曲した総苞片の先端にこぶ状の突起がみられることがあり、また総苞片の縁の毛も多い傾向がある。しかし、形態の比較による雑種個体の識別は確実ではない。
アカミタンポポが最も市街化された地域にみられ、郊外にいくについれてセイヨウタンポポ、カントウタンポポといった分布をすることが多い。
既に広く野生化しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に各地の湖沼等で野生化しており、在来種との競合・駆逐等のおそれがあるため、防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
明治時代中期に沖縄に侵入。本州では戦後拡大した。小笠原などの暖地に多いが、近年では東北地域にも発生するようになった。
トウモロコシ畑に発生した場合、減収の懸念が指摘されている。牛糞が散布される飼料畑で多く発生するが、葉脇に鋭い棘を持つので、飼料に混入すると危険で牛が食べられなくなるおそれがある(文献10)。
ヒユ属は世界で約50種が知られる。日本に自生するのは数種。本種以外にヒメシロビユ、ホソバイヌビユ、ヒメアオゲイトウ、イヌヒメシロビユ(アメリカビユ)、ヒモゲイトウ(センニンコク)、ハイビユ、アレチアオゲイトウ、ホナガアオゲイトウ、イヌビユ(ノビユ)、ムラサキビユ、ヒユ、アカビユ、ハナビユ、オオホナガアオゲイトウ、スギモリゲイトウ、ホソアオゲイトウ、イガホビユ、アオビユ(アオゲイトウ)、ホナガイヌビユ(アオビユ)などの野生化が報告されている。
除草剤を用いた化学的防除が行われており、広葉雑草に有効な土壌処理剤が用いられている(文献3、11)。
畑作物や牧草と競合するとともに、飼料に混入すると牛乳が異常風味になる。また、表皮が丈夫な繊維質で容易に切れない植物なので、作物に混入すると収穫の妨げになるなどで、強害雑草とされている。
畑作物や、牧草と競合し害を及ぼしている。飼料に混入すると牛乳が異常風味になる。茎がコーンハーベスタに食い込み収穫不能にする(文献5、7、9)。
北アメリカ、ヨーロッパ、アジア地域に広くみられる畑地雑草である。特にアメリカでは主要雑草の一つになっている(文献9)。
日本の畜産業が輸入濃厚飼料に依存するようになり、一戸当たりの家畜の飼養頭数の増大によって未熟状態の糞尿が圃場に投棄されるようになった(文献4、7-11、15)。
繊維作物として古くから導入されてきた系統と、近年になってから輸入穀物に混入して侵入してきた系統が区別されている(文献4)。
イチビ属は世界で約100種が知られる。日本には2種が自生する。本種以外に、ショウジョウカの野生化が報告されている。イチビの名はシナノキ科のツナソに用いることもある。
抜き取りによる防除が行われる。繊維作物なので刈り取りにくい。圃場における除草剤の散布、耕起も行われる。微生物防除剤の開発が行われている。
繁殖力が強く、亜高山帯等の自然性の高い環境にも侵入し、在来植物への競合・駆逐のおそれがあるため、駆除が実施されている。
ギシギシ属は世界で約200種が知られる。日本に自生するのは10数種。スイバは史前帰化植物とされる。本種以外にヒメスイバ、ヌマダイオウ、カギミギシギシ、アレチギシギシナガバギシギシ、ハネミヒメスイバ、ミゾダイオウ、コガネギシギシ、ヒョウタンギシギシ、ニセアレチギシギシなどの野生化が報告されている。
抜き取りや、刈り取りに防除が行われている。作物の草丈が高く耕耘回数の多い畑地の方が発生が少ないとされる。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
繁殖力が強く、亜高山帯等の自然性の高い環境等にも侵入し、在来植物への競合・駆逐のおそれがあるため、駆除が実施されている。
八ヶ岳中信高原国定公園にある霧ヶ峰では、ハルザキヤマガラシが増加し、在来種と競合のおそれがあるため、駆除作業が行われている(文献1、7)。
世界の温帯地域の畑地に多い雑草で、コムギ、オオムギ、イチゴ、ダイズなどに雑草害が生じている(文献6)。
非意図的導入については、侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に各地で定着しており、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
古くは薬用植物として栽培されたたために薬用からの逸出と、輸入穀物への混入による非意図的導入によって侵入したと考えられる。1959年に確認された。北海道、本州の一部に定着している。
非意図的導入については、侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
植物体全体に有毒成分を含むので、牧草地や草食動物に影響を及ぼすおそれのある場所では、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
染色体数2n=14。細胞分裂時に染色体に異常分裂が起きて変異が起きやすく、雑種も多い。類似種としては、アレチマツヨイグサとノハラマツヨイグサがある。メマツヨイグサとアレチマツヨイグサには中間型が多く、分けない場合もある。
マツヨイグサ属は世界で約200種が知られる。日本には自生種はない。本種以外に、オオマツヨイグサ、オニマツヨイグサ、オオキレハマツヨイグサ、ミナトマツヨイグサ、コマツヨイグサ、オオバナコマツヨイグサ、ミズリーマツヨイグサ、アレチマツヨイグサ、ヒナマツヨイグサ、ユウゲショウ、ヒルザキツキミソウ(ヒルザキマツヨイグサ)、マツヨイグサ、ノハラマツヨイグサ、ツキミソウなどの野生化が報告されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
明治時代末期に渡来したといわれるが、広くみられるようになったのは昭和になってからである。本州(関東以西)〜九州でみられる。
鳥取砂丘では、非砂丘植物の一つとして分布の拡大が問題になっている(文献5)。河川敷等の在来種と競合し、駆逐するおそれがある。
染色体数2n=14。変異が起きやすく、雑種も多い。オオキレハマツヨイグサやマツバコマツヨイグサなどの型があるが、別種としない場合もある。
マツヨイグサ属は世界で約200種が知られる。日本には自生種はない。本種以外に、オオマツヨイグサ、オニマツヨイグサ、オオキレハマツヨイグサ、ミナトマツヨイグサ、オオバナコマツヨイグサ、ミズリーマツヨイグサ、メマツヨイグサ、アレチマツヨイグサ、ヒナマツヨイグサ、ユウゲショウ、ヒルザキツキミソウ(ヒルザキマツヨイグサ)、マツヨイグサ、ノハラマツヨイグサ、ツキミソウなどの野生化が報告されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
ナス属は世界に約1700種ある。日本には数種が自生する。キンギンナスビ、アメリカイヌホオズキ、ラシャナス、トマトダマシ、ハリナスビ、ヒラナス、キダチハリナスビ、アカミノイヌホオズキ、ムラサキイヌホオズキ、オオイヌホオズキ、タマサンゴ、ケイヌホオズキなどが野生化している。
植物防疫法により、侵入を警戒している病害虫の発生地域からなす科植物又はなす属の輸入が禁止されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
マメ科に多く寄生するが、セリ科、キク科、フウロソウ科、ナス科にも寄生するので、在来種の生長が抑制されるおそれがある(文献4)。
各地で野生化しつつあるが、希少種等との競合・駆逐、寄生のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
世界の農耕地でみられるコスモポリタンである。畑地、牧草地、芝地に発生して雑草害を及ぼす。穀物や牧草種子への混入による品質低下も著しい(文献6)。
オオバコ属は世界で約260種ある。日本には数種が自生する。オオバコは史前帰化植物とされる。アメリカオオバコ(ノゲオオバコ)、セリオオバコ、ムジナオオバコ、ホソオオバコ、セイヨウオオバコ、ツボミオオバコ、ニチナンオオバコなどの野生化が報告されている。
染色体数2n=12。世界的に広く分布し、いくつかの亜種、変種、品種に分ける場合がある。大型ものものをオオヘラオオバコとして区別することがある。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
寄主植物は、キク科、ウリ科、ナス科、シソ科、ヒルガオ科、キョウチクトウ科、セリ科、アオイ科、アブラナ科、ヒユ科、アカザ科、ツルムラサキ科、ユリ科、イネ科など多数に及ぶため、様々な在来植物がが寄生されて、生育を抑制されるおそれがある(文献6)。
イタリア、ユーゴスラビア、日本、アメリカ、アルゼンチンなどの諸国で様々な作物に寄生する強害草である(文献6)。
ネナシカズラ属は世界に約170種ある。日本には4種が自生する。本種の他にアマダオシ、ツメクサダオシの野生化が報告されている。
各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐や、寄生のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
世界の農耕地にみられる雑草で、いわゆるコスモポリタンである。穀物、野菜、果樹などの様々な作物の栽培地で問題になる強害草である(文献6)。
セイヨウヒルガオ属は世界に約250種ある。ヒルガオ属のコヒルガオやヒルガオは史前帰化植物とされる。本種の他にヒムラダチヒルガオの野生化が報告されている。
抜き取りや刈り取りによる防除が行われる他に、耕耘の繰り返し、微生物除草剤の開発なども行われている。
非意図的導入については、侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
鳥取砂丘を始め、近年も各地で分布を拡大しており、林縁等にも侵入することから、在来種との競合・駆逐のおそれがある。
鳥取砂丘は1970年代後半から急速に草原化が進行したため、除草事業が実施されている。オオフタバムグラなどの外来の非砂丘植物が分布を拡大するなどして問題になっている(文献5)。
一部の地域で定着しつつあるが、希少種等との競合・駆逐のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
国立公園であり自然度が高い北海道の利尻島への侵入が確認され、勢力の強い種として今後の増大が心配されている(文献3)。
世界的に温帯にみられる農耕地雑草で、特にヨーロッパ諸国、オーストラリア、ニュージーランドなどの牧草地に多い(文献7)。
畑作物、牧草と競合し減収をもたらすとともに、鋭い棘が家畜を傷つけることが問題となっている(文献5、7)。
アザミ属は世界に約250種ある。日本に自生するのは約50種。セイヨウトゲアザミなどの野生化が報告されている。
アザミ属は、自生種のノアザミや、アザミ等の総称で流通しているものも含め、数種が観賞用等に利用されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐や等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
世界の温帯に広くみられる農耕地雑草である。穀物、野菜、牧草、芝生、果樹など様々な作物に雑草害を及ぼす。
ローマカミツレ(アンセミス)属は世界に約80種ある。日本には自生種はない。キゾメカミツレ、ローマカミツレ、アレチカミツレ、コウヤカミツレなどの野生化が報告されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
河川敷や牧草地等の他に、亜高山等の自然性の高い場所に侵入するため、在来種や農作物との競合・駆逐のおそれがある。
天竜川では代表的な外来植物の一つとなり、他の外来植物とともに、固有種などの在来種と競合し、駆逐するおそれが指摘されている(文献5)。
ブタクサ属は世界に25種ある。日本には自生種はない。オオブタクサ(クワモドキ)、ブタクサモドキが野生化。
染色体数2n=36。変異が多く、ウスゲブタクサ(ケナシブタクサ)、ケブタクサ(ビロードブタクサ)の2型があるとされるが、中間型も存在する。神奈川県横浜市では、雄性の頭花がなく、頂生の花序も全て雌性の頭花になったメブタクサの記録がある。
アメリカ合衆国やカナダでは、花粉症対策の研究や防除のために、国家的な規模で多額の研究資金が使われている。花粉症の人はブタクサが少ない地域に移住するという。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
天竜川では代表的な外来植物の一つとなり、他の外来植物とともに、固有種などの在来種と競合し、駆逐するおそれが指摘されている(文献3)。
南北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカにおける畑地、牧草地、芝地の雑草である(文献6)。
エゾコウゾリナ属は世界に約70種ある。日本に自生するのは1種。本種以外にヒメブタナの野生化が報告されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
世界的に見られる農耕地雑草の一つで、畑作物、牧草などに雑草害を及ぼす。有毒成分を含むため、家畜の採食を低下させたり中毒を引き起こす(文献7、8)。
オナモミ属は世界で約25種が知られる。日本に自生種はない。オナモミは史前帰化植物とされる。本種以外にイガオナモミ、トゲオナモミの野生化が報告されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
センダングサ属は世界に約240種ある。日本には数種が自生する。センダングサ、タウコギは史前帰化植物とされる。キンバイタウコギ、コバノセンダングサ、キクザキセンダングサ、ホソバノセンダングサ、コセンダングサ、タホウタウコギなどの野生化が報告されている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
江戸時代に渡来したといわれるが、明治の終わり頃から滋賀県や京都でふつうにみられるようになった。非意図的導入である。本州以南に分布する。
種内変異が大きく、シロバナセンダングサ(コシロノセンダングサ、)、シロノセンダングサ(タチアワユキセンダングサ)、ハイアワユキセンダングサなどに細分される。種の細分についてはさらに研究を要する。
センダングサ属は世界に約240種ある。日本には数種が自生する。センダングサ、タウコギは史前帰化植物とされる。キンバイタウコギ、コバノセンダングサ、キクザキセンダングサ、ホソバノセンダングサ、アメリカセンダングサ、タホウタウコギなどの野生化が報告されている。
タウコギ、センダングサ、アメリカセンダングサと類似しているが総苞片の大きさや葉の形などで区別される。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
アジア、アフリカ、オセアニア、南アメリカの温帯〜熱帯地域に普通にみられる畑地雑草である。光や養水分に対する競合力が強く。主要な畑地雑草、樹園地雑草である(文献8)。
イズハハコ属は世界に50種ある(イズハハコ属をムカシヨモギ属に含める文献もある)。日本に自生するのは1種。アレチノギクなどの野生化が報告されている。
ヒメムカシヨモギに似てるが、舌状花がないことなどで区別できる。生態的にも共存することが多いが、より肥沃で、適湿なところを好む。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
ムカシヨモギ属は世界で約250種ある。日本には数種が自生する。ハルジオン、ケナシムカシヨモギなどの野生化が報告されている。
ムカシヨモギ属の植物には、エリゲロン等の総称で流通するものも含め、数種が観賞用等に利用されている。
オオアレチノギクに似るが、形態的には舌状花があることなどで区別できる。生態的にはより寒冷な地域でもみられる。
夏期には衛生害虫の繁殖地となり、冬期には枯れ草になって美観を損ねるとともに、火災の原因となるため、刈り取りなどが行われている。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
南北アメリカ、南ヨーロッパ、オーストラリアで畑地雑草となっている。雑草害はイネ、ダイズなどにみられる(文献4)。
カヤツリグサ属は世界で約700種が知られる。日本の自生種は10数種。ヒメクグ、シオクグ、クグガヤツリ、タマガヤツリ、コアゼガヤツリ、コゴメガヤツリ、ヒナガヤツリ、アゼガヤツリ、ヌマガヤツリ、コアゼガヤツリ、オオヒメクグ、カヤツリグサ、ウシクグ、オニガヤツリ、ハマスゲ、カワラスガナ、ミズガヤツリは史前帰化植物とされる。本種以外に、オキナワオオガヤツリ、シュロガヤツリ、フトイガヤツリ、ショクヨウガヤツリ、オオハナビガヤツリ、シチトウ、キンガヤツリ、ヒナガヤツリなどの野生化が報告されている。
カヤツリグサ属の植物は、カヤツリグサやシペラス等の総称で流通するものも含め、複数種が観賞用等に利用されている。
既に各地で定着しているが、水辺の希少種等との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
1980年頃栃木県那須で確認された。輸入乾草に混入して侵入したことが判明している。トラクターの移動などにより分布を拡大し、東北〜九州地方で発生が確認されている。
トウモロコシ畑に発生した場合、除草剤等による抑制を行わないと、トウモロコシを枯死にいたらしめることさえあると指摘されている(文献9)。トウモロコシで用いられる慣行的な除草剤の散布効果はなく、根絶は困難とされている(文献2)。
世界中でいくつかの変種がみられ、地中海沿岸域や西アフリカ等で塊茎を食用にするのは栽培型、畑地や牧草地で雑草化しているのは雑草型とされる。形質によっていくつかの亜種に分ける考え方もある。
カヤツリグサ属は世界で約700種が知られる。日本の自生種は10数種。ヒメクグ、シオクグ、クグガヤツリ、タマガヤツリ、コアゼガヤツリ、コゴメガヤツリ、ヒナガヤツリ、アゼガヤツリ、ヌマガヤツリ、コアゼガヤツリ、オオヒメクグ、カヤツリグサ、ウシクグ、オニガヤツリ、ハマスゲ、カワラスガナ、ミズガヤツリは史前帰化植物とされる。本種以外に、オキナワオオガヤツリ、シュロガヤツリ、フトイガヤツリ、メリケンガヤツリ、オオハナビガヤツリ、シチトウ、キンガヤツリ、ヒナガヤツリなどの野生化が報告されている。
刈り取り後の再生能力はそれ程高くないため、頻繁な刈り取りは草量の抑制にある程度は有効とされている(文献9)。
塊茎は乾燥に弱いため、冬期間に耕起を繰り返して塊茎を乾燥した空気にさらすことが翌春の発生量を押さえるのに有効とされる(文献9)。
既に各地で定着しているが、水辺の希少種等との競合・駆逐等のおそれがあるため、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチンなどを中心に、世界の牧草地で、長い棘が家畜に対して有害なため問題になっている(文献5)。
駆除方法として、実生や稚樹は手作業による抜き取られる。根の破片から再生するので完全に取り除く必要がある。実生の先端を切除して乾燥させる方法や、根堀り鍬による掘り起こしも有効である。刈り取りは開花中が効果が高い。
化学的防除について、有効な薬剤の種類や散布方法に関しては、ニュージーランドで詳しく調べられている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
日本には1865年頃に観賞用に渡来したとされる。沖縄や小笠原諸島では、人家跡や畑跡などで野生化している。在来種を駆逐する程ではないとされる。
海外では、河床のような開けた環境に侵入する他、森林の下層植生の構造を変化させるなど、在来植生に影響を及ぼしている(文献7)。
海外では、熱帯〜亜熱帯の農耕地にみられる雑草で、畑作物、牧草と競合し被害を及ぼしている。有毒植物で葉や種子を食べると羊や子牛は死ぬことがある(文献7、13)。
園芸品種は、花の大きさ、形、色、葉の大きさ、毛の有無、葉の色、茎の棘といった形態的な特徴で区別される他、生長速度や家畜への毒性といった生理的な違いや、染色体数、DNA組成なども異なる。
防除は、手作業による引き抜き、火入れ、被陰、化学的防除、再緑化などを含め、総合的に行う必要がある。
オーストラリア、ガラパゴス諸島、ハワイ、インド、ニュージーランド、南アフリカに、管理方法に関する情報がある。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
ハワイや南アフリカでは有害植物とされ、オーストラリアのクイーンズランド州では、根絶が計画されている。
草刈り機やトラクターを用いた手動による物理的な駆除が一般に行われているが、他の方法を併用しないと、急速に再生する。
実生または幼植物に対する除草剤散布は有効だが、費用がかかり、生態的な影響が懸念され、作付けや環境状況によっては合わないものが多い。
天敵導入による駆除も試みられているが、効果があるのはまとまって生えている場合に限るなど、条件によって成果が異なる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
ブラジル原産、オーストラリア、クック諸島、フィジー、ポリネシア、キリバス共和国、マスカリン諸島、モーリシャス、ミクロネシア、パラオ諸島、ニュージーランド、セーシェル、ノーフォーク島、フロリダに導入された。
モーリシャス諸島では、在来植生と置き換わり、自然環境を荒廃させている。ハワイでも有害視されるなど、在来の動植物の多くを脅かしているとされる(文献4)。
果肉が柔らかく、多汁で甘く、イチゴの香りがするため、バンジロウ(グアバ)よりも美味な熱帯果実とされ、生食やジュース原料として有望視されている。
手作業や機械による駆除は有効で、実生や稚樹は根絶できるが、地面の上で雨に恵まれると再生長する。根からの萌芽に対する駆除効果は低い。
生物学的防除は、長期間の管理方法としては有効である。植栽されているバンジロウには無害で、テリハバンジロウだけを攻撃する昆虫が用いられている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル原産、サモア、オーストラリア、バハマ、バミューダ、キューバ、フィジー、ポリネシア、グアム、イスラエル、マルタ、マーシャル諸島、モーリシャス、ニューカレドニア、ニュージーランド、アメリカ、プエルトリコなどに侵入している。
小笠原諸島には、アメリカの占領中、ハワイからの荷物に付着して侵入したと考えられる。数株が生長し、定着している。沖縄では観賞用に栽培されているが、野生化の報告はない。
コショウボク属は熱帯アメリカに多く、一部はオーストラリアに分布している。27種類が知られる。一部の種が観賞用に栽培されている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
中央アメリカ原産、サモア、マリアナ諸島、ミクロネシア、カロリン諸島、フィジー、ポリネシア、グアム、ハワイ、マーシャル諸島、ナウル、ニュージーランド、パラオ、パプアニューギニア、サモア、トンガ、オーストラリア、インドネシア、合衆国などに分布している。
各地の温室等で栽培されている他、暖地では観賞用、グラウンドカバー用等として栽培されている。沖縄では野生化の報告がある。
密な群落を形成して地表面を覆うので、他の在来植物を駆逐している。水路、マングローブ林の林縁、海岸植生にも侵入している(文献3)。
農園に侵入すると、養分、光、水分を巡って農作物と競合して減収をもたらすので、有害雑草とされている(文献3)
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
海外では、在来植物と競合し、草原植生を駆逐している。生物多様性を減少させ、水辺からの水の損失を増大させている(文献4)。
南アフリカ共和国のクワズール−ナタールでは、過去・未来ともに、他の侵入植物とともに地域保全の最大の課題になっている(文献4)。
樹皮からとれるタンニンは皮をなめすのに一般的に利用される。材木は建材に、炭は燃料に、パルプやチップは製紙に利用される。そのため林業用に世界的に植栽された。
トリクロカルバン(石鹸に用いられる殺菌剤)、ピクロラム(強力で持続性の高い枯葉剤)等による防除方法が検討された。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
・種子の休眠期間は短いが(6ヶ月)、実生や幼殖物は暗条件下で何年も生存し、光が当たると急速に種子生産が可能な状態に生長する。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
ハワイや他の太平洋諸島における、Pheloungらの手法をやや変更した外来植物審査制度の得点は9点で、生態的、経済的に重大な損害を起こしうるとされた。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
ヒマラヤのシッキム、アッサム地域が原産。ミクロネシア、クック諸島、ポリネシア、ハワイ、ニュージーランド、南アフリカ、ジャマイカ、アメリカ、ポルトガルなどに導入されている。
河岸の下層に広大で密生した群落を形成し、他の植物を駆逐している。在来植物の実生の生育を阻害するので、森林構造を変化させてしまう(文献3)。
シュクシャ属で花が美しいものは、ハナシュクシャの名で観賞用に栽培される。園芸上はジンジャーの名で親しまれ、日本でもいろいろな種が作られている。
ニュージーランド各地、アゾレス諸島、スカンディナビア、南アフリカには、管理方法に関する情報がある。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
密で単一な群落を形成し、巨大な葉で日陰を作るので、タヒチでは40〜50種類の絶滅危惧種が脅かされている。ポリネシアやハワイにも侵入し、熱帯雨林にとっての侵略的とされている(文献3)。
・種子は鳥、動物により長距離を伝播されると考えられる。鳥によって運ばれる種子は、数千個以上で少なくとも2km離れたところにまで及ぶ。路上の車や、船によって運搬された泥がついた機械や車によっても伝播されたと考えられる。植物学者を含むハイカーの服や靴に付着して伝播されたと考えられる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
ハワイ、フィジー、グアム、ヴァヌアツサモアなどの自然生態系を侵略し、その他の熱帯地域でも侵略的になる可能性があるとされている(文献3)。
花が大型で樹冠にむらがり咲き美しいので、世界の熱帯域で街路樹や庭園樹として広く観賞用に植栽されている。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
中米コスタリカから南米ボリビアにかけて広く分布する。太平洋では、仏領ポリネシア、ガラパゴス諸島やハワイ諸島等で侵略的とされる。日本人によって試験的にペルーに導入されたと推測されるが、現存はしない。
風散布の種子で分布を広げ、生長が速いため、森林及び森林以外の生育環境を侵略して、在来植生と置き換わっている。特に低木層と草本層では、生育できる種類が殆ど無いので、種多様性の損失が著しい(文献2)。
樹皮に約30種のアルカロイドを7〜10%含んでおり、キナ属の植物の中では最も有用な種とされる。マラリヤの特効薬であるキニーネを利用するために栽培される。
ハワイや他の太平洋諸島における、Pheloungらの手法をやや変更した外来植物審査制度の得点は9点で、生態的、経済的に重大な損害を起こしうるとされた。
防除方法としては、苗木の引き抜きが効果的とされる。伐採しても切り株から再生する。樹皮の剥ぎ取りは、傷口が再生して生存するので効果がない。多くの除草剤に耐性があるので、他の防除方法と併用して散布する必要がある。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
原産地では大きな問題にならなかったが、インド・太平洋諸島、マダガスイカル、スリランカ、フジー、ハワイで「たたり」と呼ばれて恐れられている。有毒な低木で、草原や森林に侵入し、光を巡って他の植物と競合する(文献1、3)。
原産地で天敵昆虫であるアザミウマが導入された。日向に生育するものには防除効果があったが、日陰では効果が無かった。
小さな個体群に対しては手作業による除草が有効である。正常な生態系では、優占は一時的な現象で、7年以内に森林樹木に被陰される。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
植物体は水生生物に利用されないため、水路では根や枝が島状に堆積し砂利が多い景観を変化させ、水環境に影響を及ぼす(文献3)。
長期間の水ストレスに耐えられるため、アメリカ南西部の砂漠にある氾濫原群集で優占している(文献3)。
地域によっては、密源、家具の材料、薪、タンニンの原料、家畜の保護等に利用される他、生物的環境浄化に利用される。
ギョリョウ属は地中海域からアジアにかけての乾燥地帯に75種あまりが知られる。欧米で数種が庭園樹や生垣に利用されている。
駆除の方法として、植物が小さい時には手作業による抜き取りが、大きくなった時にはブルドーザーによる掘り返しが有効とされている。
数千ヘクタールにわたって、在来種が少ない状態で密生している場合には、除草剤の空中散布による駆除が行われる。小規模の場合には、切り株への薬剤処理が有効とされる。
生物学的防除としては、在来植生が殆どない状態で密生している場合に限り、伐採や火入れ後の萌芽を、ウシやヤギに食べさせることが考えられる。
栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
下層に届く光を奪うことで、森林の再生を阻害し、植物相の多様性を脅かすとして、マスカリン諸島等のインド洋地域で侵略的な種とされている。(文献3)。
モーリシャスでは政府の森林部局が、針葉樹をシカの食害から守り、他の侵略的な雑草を防除するとともに、薪として利用するため、リグストルム・ロブストゥムの利用を推奨した。
イボタノキ属は世界で約50種が知られている。日本には20数種が自生している。自生種や斑入りの園芸種などを含む複数種が、観賞用に流通、利用されている。
防除方法としては、小さい個体は手作業で抜くが、年取った個体は種子を作る前に掘り起こす必要がある。根の破片から再生するので、完全に取り除く必要がある。刈り取りでは根絶できないが、小さな個体群や環境条件によっては適用可能で、生長期に少なくとも1回は根元から切らなければならない。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
オーストラリア東部原産、ニューギニア、ニューカレドニアに分布する。北アメリカなどにも侵入している。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
インドやインドネシアの茶園や、スリランカやマレーシアのゴム園などで強害雑草とされている他、果樹園や森林作物、牧草の雑草とされている(文献3、4)。
ツルギク属(ツルヒヨドリ属)は熱帯アメリカに約250種が知られている。アフリカにも2種が分布している。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
侵略されていない植生に比べて、鳥やトカゲや少なく、多年草や木本類の実生も少なくなるとされている(文献2)。
高さ4〜5mの密で棘のある薮を作るので、動物や人間は近づけず、水路を潅漑やレクリエーションに利用できなくなる(文献2)。
火入れによる防除は、下層植生が無いことと、湿った環境を好むなどに理由から難しく、大量の種子の発芽をもたらす。
オーストラリア、タイ、インドネシア、ベトナムでは、20年間にわたって昆虫や菌類を用いた天敵導入が行われているが、種子生産は抑制できても根絶にはいたっていない。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
ハワイや他の太平洋諸島における、Pheloungらの手法をやや変更した外来植物審査制度の得点は8点で、生態的、経済的に重大な損害を起こしうるとされた。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
駆除のために掘り起こした植物体は、容易に発根するため、廃棄には十分注意しなければならず、深く埋めるか焼却するのが安全とされる。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
植栽された各地で、低木林、森林、草原に侵入し、火災の起こり方や水流に影響し、多くの動物の生息環境を変化させるとされている(文献3)。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
密な薮を形成するので、在来種は土壌中の水分を巡って競合するため、下層植生の種の多様性が低下する(文献3)。
キャベ属は熱帯と亜熱帯の乾燥地帯に44種類が分布するが、大部分は熱帯アメリカで、西南アジア、アフリカに少数が分布する。
化学的防除と、放牧や火入れといった機械的防除が組み合わせて行われるが、効果を得るには実施の時期、すなわり実生の発生が少ない降水量の少ない時期に行うことが重要とされる。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
日本には35種類が北海道〜沖縄に自生している。セイヨウヤブイチゴ、イシカリキイチゴ等の野生化が報告されている。
キイチゴ、ブラックベリー、ラズベリー等の総称で扱われるものを含み、園芸品種を含む複数の種類が流通、利用されている。
栽培する場合には、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
イタチハギ属(クロバナエンジュ属)は世界で約15種が知られる。日本に自生種はない。本種以外に野生化の報告はない。
葉だけの時はハリエンジュやクララなどと間違われることがあるが、葉の下面に腺点があることで区別できる。
別名クロバナエンジュ。石川県の白山地域でも、蛇谷の下流に侵入し景観を損ねるとして問題になっている(文献7)。
自然性の高い地域への侵入がみられることから、そうした地域での法面緑化にはより影響の少ない種類を利用できるか検討する等の配慮が必要である。また、在来郷土種と誤解されている場合もあるので、外来種であることを理解した上で注意して利用する必要がある。
小笠原諸島のギンネムが侵入した林では、在来樹種による二次遷移が進行せず、種多様性も低いままにとどまることが報告されている(文献15)。
緑化などのために沖縄や小笠原諸島に導入された。しかし、固有性の高い小笠原の島嶼生態系において、植物群集の構造を改変するなどの影響は大きく、未定着の地域に持ち込まないなどの配慮が必要である。
ハリエンジュが侵入した林では、好窒素性草本や、林縁・マント性つる植物が増加するのにともない、群種の種多様性が減少することが報告されて(文献8)。
猪名川中流域では、ハリエンジュが過去19年間に急速に分布を拡大し、潜在自然植生であるエノキ−ムクノキ群集の成立立地を占有していることが報告されている(文献3)。
多摩川の永田地区では、ハリエンジュ群落が1977年以降急速に増加し、河原の固有種であるカワラノギク等の減少の要因になっているとして、ハリエンジュの伐採と掘削が行われた(文献1)。
特定植物群落調査の追加調査では、変化要因の一つとして、東京都多摩川などの河辺植生へのハリエンジュの侵入があげられた。(文献5)。
埼玉県荒川上流の渓畔域に分布するニセアカシアを伐採除去したところ、中下層に混交している在来の渓畔林構成樹種が伸長し、ニセアカシアの萌芽が枯死した(文献13)。
砂防林や薪炭材として導入され、良質の蜜源植物としても広く利用されている。しかし、各地の河川や海岸などでは繁茂し、希少植物を含む在来植物を駆逐するおそれがある。影響の大きい場所では積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
鳥類への誘引効果が高く、種子の鳥散布によって容易に分布を拡大することが確認されている(文献11)。そのため、二次林等の種組成や種多様性といった都市生態系の生物間相互作用を異質なものに改変するおそれがある(文献6)。
兵庫県と大阪府の境を流れる猪名川の河川敷では、植栽されたトウネズミモチの実が鳥に散布され、分布を拡大している(文献2)。
大気汚染に強く、移植が容易で、生長が速いことなどから、汚染された都市環境のもとで街路樹や公園樹等として、広く植栽された。
葉の縁がピンクや白の'トリコロル'と呼ばれる品種の他、同属ではセイヨウイボタ等のイボタ類が庭木等として利用されている。
近縁種のネズミモチに比べて葉や花序が大きく、葉がうすいため透かしてみると葉脈が半透明にみえる点が異なる。
移植が容易で生長が速く、大気汚染に強いことなどから、街路樹や公園樹等として広く利用されている。しかし、訪花昆虫や果実食の鳥類への誘引力が強く、多数の種子が鳥により散布されて容易に分布を拡大する。そのため、都市近郊の二次林の種組成や河川敷の植生に影響を及ぼすおそれがある。利用に当たっては鳥による種子散布を考慮に入れ、地域によっては適切な代替物の検討が望まれる。
ヨモギ属の植物には、アルテミシア等の総称で流通するものも含め、複数種が観賞用に利用されている。
法面緑化等への利用により、外国産のヨモギ、オオヨモギ、カワラニンジン、カワラヨモギ、イワヨモギが確認されており、在来種の遺伝的攪乱が危惧されている。
緑化に用いられる外国産の郷土種ヨモギに含まれる他、観賞用キクの接ぎ木台として導入された。在来種の遺伝的攪乱のおそれがあるため、逸出を防ぐための管理と、当該地域産の在来種または別種への転換の可能性について総合的に検討することが望まれる。
広島県太田川中流の氾濫原では、シナダレスズメガヤの増加によって砂が堆積するとともに、他の植物の種数が減少した(文献8)。
利根川水系鬼怒川流域では、絶滅危惧種のカワラノギクやカワラニガナが、シナダスズメガヤの被陰による光不足などが原因で著しく減少した(文献4-8)。
スズメガヤ属は世界で約300種が知られている。日本には5種が自生。ヌカカゼクサ、イトスズメガヤ、スズメガヤ、カゼクサ、コゴメカゼクサ、ニワホコリ、オオニワホコリは史前帰化植物とされる。本種以外にアメリカカゼクサ、コスズメガヤ、シロカゼクサなど、未同定を含む10種程度の野生化が報告されている。
鬼怒川流域では、自然再生事業として、シナダレスズメガヤの除去とカワラノギクの播種が行われている。
鳥取砂丘では、景観を再生・保全するために、シナダレスズメガヤを含む非砂丘植物の除草を行っている。
耐暑性と耐旱性に優れ、土壌侵食防止力が強いため、法面緑化などに全国で用いられている。しかし、河川に侵入して砂を堆積するなどしたため、在来植物との競合・駆逐や、生育環境の改変が生じている場合がある。種子が河川に流入しないための適切な管理の可能性と、既に侵入したものについての防除の必要性や防除技術の検討、さらには適切な代替物の利用の可能性を検討することが望まれる。
第二次大戦後、環境への適応性、耐病性、耐暑性に優れたアメリカの品種のケンタッキー31が導入されてから、全国的に広く栽培されるようになった。
種子が安価かつ大量に入手でき、耐寒性、耐暑性ともに優れるなど汎用性もあり、寒冷地の凍土融解浸食防止の機能等も高く、緑化用植物として必要な多くの特性を持つことから、寒冷地を初め、各地で最も一般的な緑化用植物の一つとして使用される(文献10,31)。
牧草としての嗜好性や栄養価はチモシー(オオアワガエリ)、オーチャードグラス(カモガヤ)、ライグラスに劣るが、アルカロイド含量が少なく、寒地〜暖地に生育するため、管理方法に関する検討は多い。
暖地での放牧利用期間は長い。発芽や初期成育が良好で、ネザサやススキ草地でも刈払い、火入れ等の簡単な処理と、下種、施肥により比較的容易に草地造成ができる。
ウシノケグサ属は世界で約200種が知られている。日本には数種が自生する。本種以外には、オオナギナタガヤ、ナギナタガヤ、ヒロハウシノケグサ(メドウフェスク)、オウシュウトボシガラなどの野生化が報告されている。ヒロハウシノケグサとの交配品もある。
日本では北海道と九州で育種が行われ、ホクリョク、ヤマナミ、ナンリョウサザンクロス等の品種が育成された。
現在、芝草用として多数の品種が輸入・販売されているが、これらはエンドファイト(内生菌)を接種・感染させて環境耐性や虫性を付与したもので、家畜に有害なアルカロイドを含む。
牧草としての草質や低温伸長性を改良するため、ネズミムギ(イタリアンライグラス)との属間雑種による新品種育成の取り組みが行われている。
近縁種のヒロハウシノケグサとは葉耳に縁毛があることで区別できるが、縁が早く朽ち、しばしば下側に内巻くために縁毛を見出すのが困難なことが多い。
永続性や土壌保全能力が高く、環境への適応性も高いことなどから、牧草や緑化植物として全国で広く用いられているが、自然性の高い環境や希少種の生育環境に侵入し、駆除の対象になっていることがある。逸出によるこうした問題が起こらないよう適切な管理を行うとともに、自然環境にも配慮した品種または他の種類の利用の可能性を検討することが望まれる。
カモガヤ属は世界で数種が知られている。日本に自生種はない。本種以外に野生化の報告は今のところない。
耐陰性などの様々な環境耐性を持つため、牧草や緑化植物として全国で広く用いられているが、自然性の高い環境や希少種の生育環境に侵入し、問題になっている。こうした場所では逸出による問題が起こらないよう適切な管理を行うとともに、自然環境にも配慮した品種または他の種類の利用の可能性を検討することが望まれる。
カモジグサ属は世界で約100種が知られ、日本には数種が自生する。カモジグサ、ヌカボは史前帰化植物とされる。本種以外には、イブキカモジ、コヌカグサ、ヒメヌカボ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサなどの野生化が報告されている。
エゾムギ属に分類される場合がある。エゾムギ属は温帯で比較的降水量の少ない地域に多くみられ、世界で約30種があるとされる。
抜き取りや刈り取りによって防除が行われるが、耕耘の効果は低い。非選択性除草剤の使用なども検討されているが根絶は困難とされている。灌木類が侵入すると数年以内に衰退するといわれる。
耐塩性があり冷涼な環境に適した牧草として、寒冷地に導入された。しかし地域によっては逸出して難防除の雑草となり、在来植物との競合のおそれも生じている。適切な代替物の利用と分布拡大の抑制の可能性の検討が望まれる。
・ 日当たりの良く肥沃な所を好む。寒地型の牧草だが、比較的温暖な冬を好むホソムギに比べるとネズミムギの方が耐寒性が強い。
ネズミムギとホソムギとの交配種であるネズミホソムギは、形態が各親に近いものから中間型など様々だが、護(ご)頴(えい)に芒(ぼう)を持つことが多い。神奈川県では、各親よりはるかに多くみられる。本種の枝分かれ品と推測されるものがみられ、エダウチネズミムギとの関係を調べる必要があるなど、形態や生態に変異が多い。
立地条件や作期、出穂の早晩性、再生能力などの異なる多様な品種が、日本国内及びオランダ等の海外で育成され、流通している。
飼料用には、秋に畑や水田に種子を播き、翌春から夏までに2〜4回刈り取る。クローバー類と混播したり、草地を造成する場合には初年度の生産を得るため多年草と混播する。
環境への適応性が高く牧草や緑化植物として全国で広く用いられている。しかし、自然性の高い環境や希少種の生育環境に侵入し、駆除の対象になっている場合がある。逸出によるこうした問題が起こらないよう適切な管理を行うとともに、より影響の少ない品種の有無の検討や他の種類の利用可能性の検討が望まれる。
湿地で密な群落を形成するので、湿地に特有な希少種などの在来種と競合し、駆逐するおそれがある。
用水路では、発生被度が増すほど溶存酸素濃度が減少し、魚が消滅し、水が異臭を放つことが確認された。この汚濁水を水稲苗に灌水し生育不良になった事例がある(文献2)。
耐湿性が強く生育が旺盛なため、湿田や水田転換畑での飼料として着目され、熊本県や長崎県を中心に研究、利用された。用・排水路への侵入が懸念されるようになってからは、雑草化のおそれのない畜産農家で栽培されるようになった。
4倍体のチクゴスズメノヒエは、欧米の文献では区別しないものが多いが、キシュウスズメノヒエよりひとまわり大型で、亜種として分類されていたが、九州筑後地方に多いことから命名された。近年では、四国や関西地域の用水路でも発生が確認されている。
スズメノヒエ属は世界で約200種が知られる。日本には数種が自生する。スズメノヒエは史前帰化植物。本種以外に、オガサワラスズメノヒエ、シマスズメノヒエ、チクゴスズメノヒエ、ハネスズメノヒエ、コアメリカスズメノヒエ、アメリカスズメノヒエ(バヒアグラス)、オニスズメノヒエ、コゴメスズメノヒエ、スズメノコビエ、タチスズメノヒエ、サワスズメノヒエの野生化が報告されている。
駆除方法としては、5月下旬〜7月上旬頃に、熊手等を利用した人力やユンボ等の機械力による引き上げが行われているが、繁茂してからの防除には多大な労力や経費等を要するので、発生の初期段階での早期防除が極めて重要とされている。
草魚の放流による生物学的防除のモデル事業が実施され、一部では高い除草効果が認められている。
耐湿性や耐塩性があるため、湿田や水田転換畑での飼料として利用が試みられたが、水田や水路で雑草化し、湿地の在来植物との競合のおそれが生じている。適切な代替物の利用と、分布拡大の抑制が望まれる。
再生が不良で競合に弱い等の欠点があるが、永続性や栄養特性・嗜好性に優れ、寒冷積雪条件に対し極めて安定した特性を示すことなどから、北海道全域において、牧草(干し草、青刈り、サイレージ用)や、芝草用に利用されている(文献17,18)。
アワガエリ属は世界で約10数種が知られる。日本に自生するのは2種。本種以外にコモチオオアワガエリの野生化が報告されている。
冷涼な環境に適した牧草として、寒冷地で広く用いられているが、自然性の高い環境や希少種の生育環境に侵入し、駆除の対象になっていることがある。こうした場所では、牧草地からの逸出が起こらないような適切な管理を行うとともに、より影響の少ない品種や他の牧草の利用の可能性を検討することが望まれる。

 

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