目指しとは?/ セントラルファイナンス
[ 298] ITmediaモバイル:Opera搭載「AH-K3001V」が目指したもの
[引用サイト] http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0405/14/news033.html
「ユーザーにメリットがあるのはどういうサービスか。その結論がフルインターネットだった」と、企画担当の京セラ・事業推進部事業推進課マーケティング係の富家八栄子氏は話す。 AH-K3001Vの開発に携わった京セラのメンバー。左から国内営業部の細川喜玄氏、プロジェクトリーダーの通信システム機器第1事業部の大森光氏、企画担当の事業推進部事業推進課マーケティング係の富家八栄子氏。中央下は、無線アクセス事業部国内営業部の責任者、木村哲夫氏 京セラが、携帯でフルインターネットの可能性を模索し始めたのは2002年末のことだ。iモード以後、“携帯インターネット”といえば、携帯に特化させた専用のページを見ることだった。小さな画面、遅い通信速度、貧弱な入力環境という制限を考えれば、当時はこれが最適な解だったのかもしれない。 フルインターネットという特徴を活かすため、「表示系のデバイスは重視している」とプロジェクトリーダーの通信システム機器第1事業部の大森光氏。携帯に比べてコストに厳しいPHSでは、何でも高機能な部品を使えばいいというわけではない。例えば「QVGA液晶にするか、カメラを31万画素にするかは最後まで議論があった」(大森氏)と言う。 携帯からフルインターネットが使えることは、特にモバイルコンテンツ業界には大きな衝撃をもたらす可能性がある。「いつも自宅で見ているサイトが、自宅に帰る前に見られる」と富家氏。普段使っているサイトの“携帯版”を探す必要なく、そのまま閲覧できてしまうのだ。 さらにいえば、モバイルコンテンツの課金ビジネスを揺り動かす端末だともいえる。Operaブラウザが携帯で普及したら、コンテンツ課金ビジネスは大きな方向転換を迫られる──そのくらいのインパクトを持っている。 携帯版であれば月額数百円かかるコンテンツも、PC版ならば無料かつ高機能だからだ。電車の乗り換え案内コンテンツも、地図サービスも、各種ニュースも──いわゆるPC向けのコンテンツが無料で利用できてしまう。 この点を考えると、コンテンツポータルビジネスに力を入れてきた携帯各社の場合、そのビジネスモデルを突き崩すフルインターネットブラウザを採用するのは難しいのは間違いない。 京セラ・無線アクセス事業部国内営業部の責任者、木村哲夫氏はフルインターネットサービスについて、「定額制などDDIポケットのサービスを最大限に生かせる端末」だと話す。Operaブラウザ搭載携帯は“DDIポケットだからできた”とも言えるかもしれない。 タブに分けられたブックマーク。待受画面から数字を入力してOperaボタンを押すと、ブックマークに登録したサイトにダイレクトにアクセスすることもできる スケジューラなどPIM機能は確かに貧弱だが、Webベースのカレンダー/スケジューラを利用できる。社内のグループウェアに簡単にアクセスできることを考えると、端末内にスケジューラを備えるよりも実用性は高いともいえる。 DDIポケットの契約者数は約300万。うち、音声端末の利用者は150万人程度だ(4月15日の記事参照)。“新しいPHS端末”とだけ捉えたのでは市場は小さく見えるが、フルインターネットサービスの可能性を考えると、iモードなどのインターネットサービスのヘビーユーザーや、PDAからインターネットにアクセスしていたユーザーも取り込む可能性が十分にある。 ノルウェーのブラウザ開発企業Operaが、携帯電話の小さな画面でも、PCディスプレイ向けのWebページをすべて閲覧できる新レンダリング技術を開発した 携帯電話は、テレビドラマのさまざまなシーンに登場し、ストーリー展開のキーアイテムとなることも多い。また、どの役者がどんな機種を使っているかにも興味が尽きない。今回もテレビドラマに登場する携帯電話をチェックした。まずはドコモ編からお送りしよう。 イー・モバイルが音声サービス開始「3大キャリアの古い慣習を打ち破る」と千本会長――あの“サル”から祝電も イー・モバイルが音声通話サービスを開始した。同社の千本倖生会長兼CEOが「我々が日本を世界一の携帯市場に引き上げる」と意気込みを語ると、テレビCMでおなじみのあの“サル”から、お祝いの電話がかかる一幕も。 携帯端末事業からの撤退を発表した三菱電機製端末には、エポックメイキングなものも多かった。2003年5月に発売された、メガピクセル撮影が可能なカメラを搭載した「D505i」もその1つ。早速中身を見てみよう。 酷似した携帯をソフトバンクモバイルと東芝が売り出したとして、製造・販売の差し止めを求める仮処分を申し立てたNTTドコモと富士通。“そっくり携帯”に待ったをかけたいドコモと富士通だが、これが通ればユーザーの不利益につながるはずだ。 ソフトバンクモバイルが社員間の通話料金を終日無料にする法人向け割引きプラン「ホワイト法人24」を発表。10契約までを1つのグループとして設定でき、グループ内の通話料金が終日無料になる。 ドコモがPC接続のデータ定額サービスに「2年割引」を新設した。2年間の継続利用を条件に、月額利用料の上限を3780円割り引く。9月からの導入にさきがけ、3月1日から同じ割引条件で利用できる期間限定値引きを実施。また、指定端末については「バリューコース」と「ベーシックコース」を適用する。 ウォルト・ディズニー・ジャパンとソフトバンクモバイルは3月1日、20代から30代の女性をメインターゲットにした携帯電話サービスを共同で開始する。シャープ製の専用端末を販売するほか、ディズニーの豊富なコンテンツが利用できる各種サービスを用意する。 ソフトバンクモバイルは1月21日、新規加入から3年間、ホワイトプランの基本料金が0円、パケットし放題が0円〜4410円になる「ホワイト学割」を発表した。また、学生向けのコンテンツを集約したポータルサイト「コンテンツ学割クラブ」を開設する。 ウィルコムは1月21日、2008年春商戦向けの音声端末とデータ通信カードを発表。音声端末をウィルコムの4本柱の1つに据え、2台目需要に応える通話とメールの使い勝手をよくした音声端末を投入する。 ジャーナリストの神尾寿氏と石川温氏を迎え、2007年の携帯業界を振り返る、年末の特別対談企画。第1回目は、2007年全体の大きなトピックと、905iシリーズで大きく巻き返したドコモ、冬商戦でやや足踏みをしているauについて語ってもらった。 加入初年度から基本料金を50%割り引く「ファミ割★MAX50」「ひとりでも割★50」、分離プランとして導入した「バリューコース」、全部入りの905iシリーズなど矢継ぎばやに投入したサービスや端末が好調なドコモ。販売現場を率いる営業・販売担当部長が、冬商戦の動向と、競合他社に対する強みについて改めて説明した。 NTTドコモは、携帯電話の新たな販売方法として「バリューコース」と「ベーシックコース」を発表した。11月より順次発売する905iシリーズから、どちらかのコースを選んで端末を購入する。 KDDIはau携帯向けの新たな料金・携帯購入方法を11月12日に導入。ユーザーは、同社が購入金額の一部を負担する代わりに月額利用料金がやや高い“フルサポートコース”、月々の利用料金を抑える代わりに購入時の金額補填がない“シンプルコース”の2種類から選択できるようになる。 おサイフケータイの機種変更時で“ありがち”なのが、古い端末でやるべきことを忘れて、新しい端末に替えてしまい、新しい端末で途方にくれる……というパターンだ。本記事では、おサイフケータイの機種変更&故障時になすべき手続きを詳しく解説する。 家族間の通話が24時間、無料に──。ソフトバンクモバイルが、ホワイトプラン加入者を対象とした家族割引プラン「ホワイト家族24」を提供する。追加料金なしで利用できる。 ソフトバンクが新料金プラン「ホワイトプラン」を発表。ホワイトプランは月額基本料980円の料金メニューで、新スーパーボーナス加入必須などの付帯条件はないという。 |
[ 299] イーリアス原典完読を目指して
[引用サイト] http://elinika.txt-nifty.com/
ストーリーに違いはありませんが、しかし原典に触れてみると、詩人の、或いは登場人物の細かな心の動きや、”感触”の伝わる描写に出会うことができます。 (記事内ではギリシャ文字の表記は致しません。単語は英文字で読みを表します。また原典本文も省略しておりますので、テキストのリンクをご参照下さい)登場人物リストの参照などは《資料館》へどうぞ。 イーリアス原典完読を目指して?資料館?登場人物や地域民族名など、イーリアスに記載のある固有名詞を集めた人名辞典などを掲載。イーリアスを読み進むにつれ、順次更新します。こっちの方が使えるかも! 例によってトロイア戦争物語推進委員会の新コーナー「キャラ紹介」に掲載したものですが、絵を描くことから遠ざかっていた私が、それでも久しぶりにやってみると、デッサン狂いもさほど目立たず、まだ何とか描けるものなんですね。不思議です。 それにしてもPerseusの方は、相変わらず数日ごとにサイト接続ができません。またそういう時にお絵かきするかな。 なるべく詳細に調べるつもりですが、私はギリシア神話・ギリシア文化の専門家ではないため、間違った解釈をしている部分もあるかと思います。 このため、ご利用者様のウェブサイトにおいて広告が配信される過程で、第三者が、ご利用者様のブラウザ上の cookie を認識、読み取りが可能となり、また情報収集の目的でウェブビーコンを使用することができます。 5:Kirkの注釈書(Cambridge Univ)によると、アカイア軍が窮地に陥り、彼らがアキレウスを請うようにするというテティスとの約束を果たすために、ゼウスは戦いを再開させようとする、とある。ヘーレーはトロイアの滅亡なしに、一騎打ちのみによる円満決着を望んでいない。それを熟知するゼウスは、わざと和睦という言葉を出してヘーレーを怒らせ、戦いを起こさせることにした。ゼウスはいつも物事を決める時には、自分からそれを直接指示する方法をとらず、自分以外のものにそれを託す(22書208行参照)。今回も、自分に一番抵抗しがちなヘーレーを唆して、彼女の口から思い通りの結果を引き出す。 20:アカイア側の味方であるヘーレーとアテーネーだが、ヘレネーをメネラーオスが連れて帰る代わりにトロイアの町が存続されることに反対を表明する。彼女たちは自分の信仰のある土地のために荷担しているだけであって、決してメネラーオスの味方ではない。 399:ホメーロス時代の人々は、自分の意思や感情を人間の思い通りにならないものとし、恐怖や怒りのような我を忘れた行為は、神などが人間に与えたものであると考えた(岩波新書「ホメーロスの英雄叙事詩」高津春繁著、”九 英雄の世界”参照)。この行でのヘレネーの言葉で、ヘレネーがパリスに付いてトロイアへ来たのはアプロディーテーの意向であったことがわかる。だからこそ3書164行でプリアモスが「この戦争の責任はヘレネーには無い」と言うのである。勝利がメネラーオスのものとなった今、ヘレネーをパリスの元へ行かせようとするのは条約違反である。アプロディーテーの思惑に従いパリスの元へ行った場合、ヘレネーはトロイア女性たちからそのことを責められるわけである(Kirkの注釈書(Cambridge Univ)参照)。だが、ゼウスがこの一騎打ちに関する誓約をはじめから容認してなかった。アプロディーテーはそれを知っていたと思える。 441:死を免れたばかりのパリスは妻への恋心で心を満たす。これは死からの脱却を意味し、食欲と性欲はともに生きていることの象徴である。パトロクロスが討ち死にしてからのアキレウスも食事をとらず、心配したテティスが24書128行目で食事をすることと女性と寝ることを勧めるかのような箇所がある。 276:ギリシアにおけるオリュンポス同様、ゼウスはトロイアではイーデー山を拠点としている。Willcockの注釈書によれば、ゼウスは天候神として山の頂上と関わりをもつという。 121:イーリスはヘレネーを呼び出し、彼女に故郷や家族への懐古を呼び覚ました。この呼び出しで明らかにされるのは、イーリオス内でのヘレネーの周囲の様子や、彼女に優しく接するプリアモス王の態度。そしてヘレネーの嘆きに満ちた心境である。神々の都合によって右にも左にも大きく運命を変えられる、神からすればまるで手駒の様な存在のヘレネーだが、それだけに彼女の故郷を懐かしく思う心や、いまだ血を分けた兄弟の死を知らないでいることが聴衆の哀れを誘ったであろう。 159:トロイアの長老たちは密かにヘレネー返還の意見を口にしているが、プリアモスは164行目の言葉でもわかるように、それを望んではいない。ヘレネー返還案は賢人アンテーノールが7書347行ではっきりと提示し、パリスと対立するが、王であるプリアモスがパリスの意見を尊重したため却下される。これによりプリアモスの決定には、長老たちも逆らえないことは明らかである。また例によって、こういったうがった意見は無視される。 164:イーリアスではプリアモスが言うように、この戦争の責任はヘレネーには無いと考えられている。3書399行のヘレネーの台詞でも、ヘレネーがトロイアへ来たのはアプロディーテーの意向であることがほのめかされている。 172:女神と見まごうほどの美女ヘレネーだが、この謙虚な言葉から、詩人は彼女を決して憎むべき存在ではない、ただ悲運に翻弄されたかわいそうな女性と描いている。176行目は特に彼女の複雑な立場と心境を如実に表している。 207:最近はそれほどでもないとも聞くが、フィロクセニア(外国人歓待)の精神は、この時代から現代ギリシアまでギリシア人の中に連綿と受け継がれてきた。fila(親しい)、xenia(外国人)、つまり他国者を手厚くもてなし、帰りには土産も持たせて略奪による被害を防ぐ。お互いにそのようなもてなしを繰り返し同盟関係を深めるという、なかなか平和的な習慣である。戦争を始める以前、メネラーオスとオデュッセウスがアカイア軍の使節としてイーリオスを訪れた時、ヘレネー返還により戦争を回避したいと考えているアンテーノールは、まずはこの方策を取り、彼らを歓待した。その際、持たれたトロイエー人らの会議の中でパリスに買収されたアンティマコスの話が11書122および138行に出てくる。そういった経緯があるのにプリアモスがオデュッセウスを知らなかった問題を、 Thomas D. Seymourのコメンタリー では指摘している。 58:パリスは一時、恐怖に捕らわれるが、長兄ヘクトールから厳しい叱咤激励を受け、メネラーオスとの一騎打ちに望む決心を固める。イーリアスに登場する人間たちは、常にこのように心を迷わせる。不安定な心を克服し、理想とする本質を取り戻すことが、特に王侯の身分の者には重要である。これについては、高津春繁著「ホメーロスの英雄叙事詩(岩波新書)」九・英雄の世界に詳しく書かれているが、どんなに血迷ったとしても最終的に改めさえすれば、その人の名誉は損なわれない。迷いは神が人間に与えたものであり、それについて人間に責任はないと考えられていたとある。 ホメーロス/訳:呉 茂一: イーリアス(平凡社ライブラリー)昔、岩波文庫で出ていたものの再刊版(全2巻)。趣のある文体が特徴の訳本です。日本語で読むには趣ありすぎて取っつきづらいかもしれませんが、私はこの訳が一番大好きです。巻末の大量の注釈も役立ちます。カテゴリーの副題はこの本のものを転記しました。 高津 春繁: ギリシア・ローマ神話辞典(岩波書店)登場人物の名前でひけるとーっても便利な人名(作品名)辞典。人名等のギリシア語綴りも載っています。原典では既知当然としてその人物の親の名前で語られたりするので覚えるまではこれで確認するのです。 高津 春繁: ギリシア語文法(岩波書店)和書において究極の古典ギリシア語文法書。例文のイーリアスからの引用も結構載っている。 呉訳が、一行一行ギリシア語の語順を意識して、より原典に近く訳されているのに対して、こちらは数十行まとめて訳してあるだけに、日本語の意味が通りやすいです。 ホメーロス (著), 土井 晩翠 (翻訳) : イーリアス(冨山房) 高名な詩人、土井晩翠による美しい日本語を駆使した、邦訳叙事詩としての新境地。しかし決してすっかり意訳されてしまったわけではなく、原文の味わいも残しています。 |
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