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[ 582] My Recommend Books !
[引用サイト]  http://myrecommend.jugem.jp/

東西新聞社が採用を内定した朝倉比呂子は、20年前に起きた誘拐事件の犯人の娘だった。週刊誌がスクープ記事として取り上げたことをきっかけに、東西新聞社では事件の再調査を独自に開始した。そこから浮かび上がってきた事実とは?江戸川乱歩賞受賞作品。
逃亡中、犯人は共犯の女性と一緒に事故死。誘拐された赤ん坊の行方も分からない。そんな20年前の事件を追う東西新聞社の梶。一つ一つのできごとを丹念に洗い出していったとき、今まで見えなかった真実が見えてきた。さまざまなできごとが最後にうまくはまっていくように、とてもよく練られ、考えられた作品だと思う。登場人物の心理状態もていねいに描かれている。何気ない言葉に隠された真実への伏線も見事。長い作品だったが、一気に読ませる力を持っている。この誘拐事件は、いろいろな人間の思惑が複雑に絡み合って生まれた事件だと思う。ミステリーとしての面白さと同時に、人間ドラマとしての切なさも合わせ持った、読み応えのある作品だった。
中学2年で一度陸上をやめた連。中学時代でサッカーに見切りをつけた新二。春野台高校陸上部にこの二人が入部した・・・。走ることの楽しさすばらしさを、見事に描ききった作品。
「走る」ということの陰に、こんなにさまざまなドラマが隠されているとは!とても感動的だった。フォーム、持久力、スタートダッシュ、レースのペース配分など、考えなければならないこと、やらなければならないことはたくさんある。レースには自分のすべてを注ぎ込まなければならない。大会の様子は、読んでいてまるでその場に行って実際に見ているみたいにドキドキした。特に4継(よんけい)と呼ばれる400mリレーの描写は圧巻だった。一人一人が速く走るのはもちろんだが、勝負を左右するのはバトンワークだ。4人の気持ちがひとつにならなければ勝利はつかめない。彼ら4人が風になったときは、「やったー!」と叫びたくなった。読後もさわやか。心に残る作品だった。
脱落したトレーラーのタイヤに直撃された主婦が亡くなった!運送会社の社長赤松の衝撃は大きかった。トレーラーの製造元ホープ自動車は、赤松運送の整備不良が原因だという結論を下すが、納得できない赤松は独自に調べ始めた。浮かび上がってきたのは、ホープ自動車の驚くべき真の姿だった・・・。
読んでいて腹立たしかった。大企業とはこんなものなのか。人が犠牲になっても、決してその責任を認めようとはしない。考えることは、保身や、自分のプライドのことばかり。自分たちにとって不利益なものは徹底して隠そうとする。そのやり方は、悪質で卑劣だ。消費者の信頼があったからこそ、会社が大きくなってきたのではないのか?そのことを忘れ、消費者のことなどどうでもいいと思ったとき、企業は手痛いしっぺ返しをくらう。消費者をなめるな!そう叫びたい。孤軍奮闘の赤松。事故のことが原因で子供たちもいじめにあう。会社も倒産の危機に。だが、決してあきらめずに突き進む姿は感動的だった。家族や仲間の絆も、読み手の胸を熱くさせる。ラストもよかった。一人でも多くの人に読んでもらいたいと思う作品だった。オススメ!
アンソロジー「コイノカオリ」や「エソラ」で見かけてずっと気になっていた、宮下奈都さんの単行本がついに出ました!しかも書き下ろし長編です。うれしいです。装丁もステキで、うれしくなってしまいます。表紙も裏表紙も、じっくり見てしまいました。
スコーレっていうのは、 ギリシャ語でスクール(school)の語源だそうです。でもこの本で描かれているのは、いわゆる入学して卒業するあの「学校」だけじゃありません。何かを、学ぶ場所。ものごとを知る場所。それは家庭だったり、職場だったり。場所だけじゃありません、人から学ぶことだって、たくさんたくさんある。
この本は、そういう場所や人々を通じて成長していく、一人の女性の物語です。小さなときは、両親や家族や兄弟がその世界の全てだった少女が、だんだんに時を重ねるにつれて、広い世界で様々なことを知っていく。自分自身ですら気づいていなかった、「自分」を知っていく…。その過程が、落ち着いた静かなテンポで語られていきます。
主人公は、骨董品店の三人姉妹の長女として生まれた麻子。何かに「執着」するということ、何かを「愛す」ということ、強い気持ちで何かを「欲しい」と思うこと。それができないと思っている自分自身の、その頑なさや、抱えている寂しさ。「寂しい」という言葉を彼女が直接使うわけではないけれど、でも、なんとなく、こう、わかる気がするというか、染みてくるというか、麻子の感じている「気持ち」が伝わってきました。読んでいて、胸がしくしくしました。もうちょっと、自分を好きでいていいんだよ、そんなふうに思わなくていいんだよって、何度も思いました。
だから、この物語のこのラスト、とってもとっても、うれしかったです。私の心にも、何か新しいものが芽生えたみたいな気持ちになれました。笑顔になれました。正直、読んでいる最中に、自分がラストでこういう気持ちになるって予想をしていなかったので、びっくりしました、いい意味で。
「スコーレNo.4」、麻子にとってのそれは、何だったのかな。私にとってのそれは、何なのかな。そんなことに思いを馳せました。これからだって、きっとまだまだ…。オススメです。
だらんとして、まるでスライムみたいなねこ。あまったお肉が塀の上で垂れ下がっているところは、モノレールそっくり!そんなモノレールねこの赤い首輪に手紙をはさみ、見知らぬ相手との文通が始まった。はたして結末は?表題作を含む8編を収録。
どの話も心温まるものだった。読後も余韻が残る。特に好きな作品は「モノレールねこ」「パズルの中の犬」「ポトスの樹」「バルタン最期の日」だった。「モノレールねこ」では、ねこを通して文通する二人の、その後の結末に思わずほほえんだ。「パズルの中の犬」では、人が心の中に抱え込んでいる思いに、ため息をついた。「ポトスの樹」では、家族の温かさを感じた。そして「バルタン最期の日」では、笑いの中にもちょっぴりの切なさを感じた。短編集だとどうしても好きな話とあまりそうではない話があるものなのだけれど、この作品の中の話はどれもほんわかしていて好きだった。8編に共通するのは家族への思い。作者はていねいにやさしく、いつくしみながら描いている。手元に置いて、何度でも読み返したい!・・・そんなステキな作品だった。
1991年9月、解けた氷河の中から驚くべきものが現れた。5000年前の男性のミイラだった。長い時を経て、彼はいったい我々に何を語りかけるのか?発見から調査までを詳しくリポートした作品。
アイスマンと呼ばれる、発見されたミイラから分かることは数知れない。彼はどのように生活していたのか?どんな道具を使っていたのか?どんな服装をしていたのか?持ち物からも、当時の環境が明らかになってきた。普通の生活の果ての死。それは死んだ後にミイラにされたものが発見されるのとは全く違う様子を示している。読めば読むほど興味深い。この本が出版されてからけっこう年月がたっている。まだまだ多くの発見があったに違いない。この本のその後もぜひ調べたいと思っている。
あるホテルの中庭で、脚本家が謎の死を遂げた。毒による死。自殺か他殺か?他殺だとしたら、誰がいったいどうやって毒を彼に飲ませたのか?舞台の幕が今上がった!
誰でも自分を演じている。私自身もそうだろう。時には娘、時には母、そして時には主婦。その時その時、その場に応じた役を演じている。人はだれでも、自分という役を演じる役者なのかもしれない。
この作品、どこまでが芝居で、どこまでが現実か?劇中劇はどこまでなのか?線引きできないほど混沌とした独特の世界がある。一度読んだだけでは絶対に理解することができない。読み進んでは戻り、読み進んでは戻り、何度も繰り返した。読後も、もう一度最初から目を通した。それでも、まだ納得できない部分がある。いったい何度読めば理解できるのか?読めば読むほど混乱するだけなのか?恩田陸の世界は私を魅了する。読むたびに違う顔を見せる不思議な、そして深い作品だった。
一投資家から身を起こし、兜町の狼とまで言われた風雲児加賀美喬生。彼の死後見つかったメモに書かれたメッセージは何を意味するのか?ひまわり探偵局の探偵陽向万象(ひなたまんぞう)の推理が光る!「伝言ーさよなら風雲児」など、4編を収録。
すべてが、考え抜かれた緻密な謎解きで構成されている。特に「伝言ーさよなら風雲児」は、その緻密さに驚かされる。かなりの知識がなければこれほどまで書けないだろう。逆に言うと、読み手にもそれ相応の知識が必要とされる。ちょっと凝りすぎではないかと感じる部分もあったが・・・。ここに収められているどの話にも、作者の優しさが感じられる。決して戻らぬ過去の日々。届かぬ思い。涙する人たちに向けられた作者の温かなまなざしが、読み手にも伝わってくる。心がほんわかしてくる作品だった。
双眼鏡で外を覗いていて、偶然素敵な洋館「十一月荘」を見つけた中学二年の爽子。転勤で引越しが決まっていた家族を説き伏せ、転校前の数週間だけ十一月荘に下宿することになった爽子は…。
うわー、すごくいい本でした。すてきな本でした。すごくいい本でした。すごくすてきな本でした。書きすぎ?でも…ほんとにすごくいい本だったんです。
本屋さんで見かけて、なんだかこの本が私を呼んでいる気がする…と思いつつ、読んだことのない作家さんだし、と躊躇すること約1ヶ月。でもこのタイトルなんだから11月中に買わねば!と思いたち、ぎりぎり11月最終日に買って、その日のうちに読みました。読んで、1ヶ月もこの呼ぶ声を無視していた自分を…バカだ!と思いました。
主人公は中学二年生の女の子・爽子。2ヶ月の間だけ「十一月荘」で暮らすようになった女の子。彼女と、彼女をとりまくほかの住人たちのあたたかい交流、そして、彼女が手に入れた一冊のノートに書き綴る『ドードー森の物語』…。この本の中で語られる爽子の心の動き、そしてその健やかさに、心が洗われたようになりました。いい年して、こんなずーっと年下の女の子に…って思われるかもしれませんが、私はすごく爽子に励まされました。バカみたいに単純だけど、「未来はきっと明るい」って、信じる力をもらいました。
たくさん、たくさん、たくさんの大人に、そしてやっぱり何よりも今大変な思いをしている子供たちに、読んで欲しいなぁと思います。
美容院に配達した婦人誌「彩苑」の中に盗撮写真がはさまっていた。しかも、見たのは本人。誰がどうやって何のために?一方その婦人誌を配達した「ヒロちゃん」も、駅の階段から落ちてけがをした。二つの出来事の関連は?表題作を含む5編を収録。
書店を舞台にしたミステリーなんて今までになかったのではないだろうか。作者が書店の事情に精通しているだけあって、書店の様子の描き方が抜群によかった。ミステリーの謎解きもさることながら、目に見えない書店の裏の仕事も面白い。5編の話の中で、表題作も好きだが、印象に残ったのは「六冊目のメッセージ」だ。この話は本を好きな人にしか書けない話だ。ほのぼのとした心に残る温かさを持っている。「パンダは囁く」は意外性があったし、「標野にて、君が袖振る」はちょっと切なかった。本好きな人には見逃せない作品だと思う。

 

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