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[ 297] 中日新聞:スピード社水着で日本新5連発 五輪解禁は10日判断:スポーツ(CHUNICHI Web)
[引用サイト] http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008060790025253.html
男子100メートル平泳ぎ、スピード社の水着を着て日本新を出した北島康介(手前から2人目)=6日、東京辰巳国際水泳場で(谷沢昇司撮影) 「高速水着」として注目されている英スピード社のレーザー・レーサー(LR)を着た日本のエース、北島康介(日本コカ・コーラ)ら北京五輪の競泳代表5選手が6日、東京辰巳国際水泳場で行われたジャパン・オープン第1日で日本新記録を連発した。 五輪代表は本番に向けた調整中で本調子ではなく、今年に入り世界記録を多数出しているLRの威力をまざまざと見せつけた形。日本水泳連盟は同社と用具供与契約を結んでいないため、五輪本番でLRを使用できるかが注目されるが、「日本新ラッシュ」を受けて複数の日本水連幹部が「流れはそうなっている」などと語り、スピード社製水着の使用容認は決定的となった。 日本新記録を出したのは、男子100メートル平泳ぎの北島のほか、同200メートル自由形の奥村幸大(イトマン)、同200メートルバタフライの松田丈志(ミズノ)、女子100メートル背泳ぎの中村礼子(東京SC)、同200メートル自由形の上田春佳(同)の各種目優勝選手。上田は、千葉すずが持っていた日本記録を9年ぶりに1秒03も上回り、その他の選手も0秒01から0秒34、タイムを更新した。 五輪代表では女子100メートル平泳ぎの種田恵(JSS長岡)、男子100メートル背泳ぎの入江陵介(近大)らもLRを着用したが、日本記録は更新できなかった。 LRの出現で、日本水連が契約するミズノ、デサント、アシックスの国内3社は改良品をつくり、ジャパン・オープンは五輪代表が水着を試す場となっていたが、3社の水着を着た選手からはこの日、日本新記録は生まれなかった。 日本水連は10日の常務理事会で、3社以外の水着使用について決定する。 【レーザー・レーサー】英スピード社が米航空宇宙局(NASA)などの協力を得て開発した競泳水着。水の抵抗軽減のために生地は極薄で表面が滑らか。体の締め付けも非常に強い。ポリウレタン素材も使い超軽量で水をよくはじく。ことしに入って着用した選手が長水路(50メートルプール)で18もの世界新記録を出した。これまで無名だった選手もいたため水着自体に浮力があるのではと疑惑も呼んだが、国際水連は規則違反はないと発表した。フェルプス(米国)ら世界のトップ選手の多くが着用する。 ◆北島も着用「驚いた」 予選ではミズノ社製の水着を着用し、決勝で初めてLRを着た北島は、5月中旬に右肩を痛め完治していない段階での日本記録更新。「(水中での抵抗が少なく、以前より前に進む感じの)水着の特性を生かして泳いだが、日本記録には驚いた」と目を丸くした。 6日に出場した五輪代表は24人。うち16人が同社製の水着を試着し、8人が専門種目で自己記録を更新した。 選手の評価も高かった。ミズノ所属の松田が「よく進む。後半にばてた時もスピードを保ちやすい」と好意的な感想を口にしたほど。 本来、日本代表はスピード社製水着を北京五輪で着ることができないはずだった。しかし、選手やコーチらの声に押され、日本水連は用具供与契約を結んでいる国内メーカー3社に改良を要求。水着のテスト大会と位置付ける今大会で選手の要望を聞き、五輪で着用できる水着を10日に決める。 五輪では、世界のトップ選手が同社製水着を着用することが確実。奥村は「4年に1度の舞台(五輪)は戦争。国と国との争いの中で、自分に一番合った水着を着て出たい」と訴える。 北島、中村、上田を指導する東京SCの平井伯昌コーチは「五輪ではスピード社の水着を着ないと勝負にならない。不利のないようにしたい」と、日本水連の「英断」に期待を寄せている。 (中日新聞) |
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