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試しとは?/ スタッフィ

[ 161] P2Pテレビの「Joost」を試してみた − @IT
[引用サイト]  http://www.atmarkit.co.jp/news/200705/24/joost.html

1つは画質の高さと安定性。2つ目はショートメッセンジャーやチャットを取り込み、視聴者間のコミュニケーションを融合することで「TV 2.0」ともいうべき視聴スタイルを提案できていること。そのユーザーインターフェイスは、半透明のウィンドウをガジェットとして起動するというもので、それ自体がデスクトップ環境となっているようにも見える。
驚いたことの最後の1つはコンテンツプロバイダが積極的にコンテンツを提供していること、あるいは提供する気にさせるだけのプラットフォームを提供していることだ。Joostは現在、日本の大手コンテンツプロバイダに協業の打診をして回っているとの話も聞こえてくる。
半透明のウィンドウでチャットウィンドウやレーティング情報など、さまざまな“ウィジェット”が表示される
まず、いちばん気になる画質だがネット配信としては非常に良いといえる。ハイビジョン映像のようにいいというわけにはいかないが、DVDより少し悪い程度の映像が、途切れることなく滑らかに表示される。チャンネルを切り替えると2〜5秒程度のタイムラグはあるが、いったん映像が流れ始めると、ストレスなく全画面表示で見ることができる。
ローカルのハードディスクに常に2GBほどコンテンツをキャッシュしているという。そのせいかレスポンスの良さも目を引く。電源ボタンを押して“電源を切る”と、Joostはタスクトレイに収まるが、そこからの復帰がきわめて速い。トレイ上のアイコンをダブルクリックすると、タイムラグなしに、すぐに再生がスタートする。
Joostはルクセンブルクやロンドンといったヨーロッパの主要都市に配信元となるセンターサーバ群があるほか、現在はロサンゼルスにもデータセンターを構築し、北米を中心に映像を配信している。興味深いのは、彼らがこのサーバを“ロング・テール・サーバ”と名付けていることだ。
P2Pネットワークでは、人気のあるコンテンツほど広範囲にキャッシュされる。そのため新着のスポーツ番組や、先週のドラマといったものであれば、身近なP2Pノードにキャッシュされている確率が高い。一方、連続ドラマの第1回目や人気のないコンテンツ、つまりロング・テールの部分はP2Pネットワーク上にキャッシュされていないため、クライアントから直接サーバに接続しに行くことになる。
Skypeと同様のP2Pネットワークを利用しているとはいえ、Joostは配信コンテンツを投入できるサーバ群を中心に、その周囲にP2Pネットワークが広がるというハイブリッドなトポロジーとなっている。配信サーバからのみコンテンツを提供することで著作権保護対策を行っていることも、多くのコンテンツプロバイダからの支持を得ている理由だ。経路上のデータストリームは、AESで暗号化されているという。
当初Joostは限定されたユーザーを対象にベータテストを進めてきたが、5月になってからは1人のユーザーが招待できるユーザー数の制限を撤廃し、事実上、一般ベータテストに移行している。現在、Joostに参加しているユーザー数は非公開だが、かなりの勢いで増えていることは、おそらく間違いない。それでも配信サーバがないはずの日本から利用しても映像が止まったり、途切れたりすることはない。P2Pネットワークでは参加者(視聴者)数が増えても、むしろそれはネットワークの安定性にプラスの影響を与えるだけだ。Skypeが2億人近いユーザーを集めてなお安定した音声通話サービスを提供できているのと同じ理由で、JoostはP2Pネットワークを使った動画配信が実用的にスケールするということを証明しつつあるといえそうだ。
今のところ「リビングの大画面でネット配信動画を見る」というとバカラの高級クリスタルグラスで安酒を飲むような、むなしい響きがある。しかし地上波デジタルテレビのハイビジョンでも20Mbps程度だ。FTTHが広く普及すればHD映像も流せるだろう。原理的にいえばユーザーの足回り回線が高速化すれば、さほどサーバを増強せずともコンテンツも広帯域のものに切り替えられるという点も、P2P利用のメリットとして見逃せない。マルチキャスト方式ではオンデマンド配信はできないし、1対1のC/S通信では、こうしたスケールアップはサーバへの投資がかさみコスト的に不利だ。
Joostでプロダクトマネージャを務めるHenrik Werdelin氏は、公式ブログ上にアップロードしたインタビュー映像の中で、テレビの良さをまず認めようではないかという。「人々は1日に4時間から6時間はテレビを見ています。テレビの良さは電源を入れたらすぐによくまとまった番組が見られること」。既存のテレビというメディアが持つ、そうした優れたエンターテイメント性がある一方、「ネットの良さがない。オンデマンドで見たい番組が見られない。CMもある。番組ごとのコミュニティもない」とテレビのもどかしさを指摘する。Joostが目指しているのは、既存のテレビ(番組)をネット上に持ち込み、そこにネットの良さを付加することだ。「ネットテレビの登場でテレビは死ぬのかという議論もありますが、そうではない。ラジオに映像がついてテレビに進化したように、テレビはネット上に移行して、進化するだけ。映像は映像だ」(Werdelin氏)。Joostは、YouTubeのように映像メディアのあり方を根本的に問い直すような試みというよりは、すでに眼前にあるテレビとネットという2つの異なる世界の現実的な融合を目指しているというわけだ。大企業をクライアントとする広告収入モデルで良質なコンテンツを制作・配信するという既存テレビのビジネスモデルの大枠は変わらない。
放送と通信の融合が叫ばれるようになって久しい。しかし「融合」といいながらも、そうした文脈で語られる未来像は映像データの配信経路の多様化、自由化と、それに伴って起こるビジネスモデルの変容についての話が多い。確かに産業や経済に与えるインパクトは大きいが、「われわれは今後、どういうスタイルで映像メディアと付き合うことになるのか」というユーザー視点での未来像というのも気になる話しのはずだが、それはなかなか見えて来ない。
われわれはIPテレビをどのように見るようになるのか。そうしたライフスタイルの変化という点で、将来の視聴スタイルという1つのあり方を見せてくれるのがJoostの専用クライアントだ。
右のウィンドウは同じチャンネルを見ている人が半自動的に入るチャットルーム。上はCNNが配信するニュースティッカー。左はGoogleTalk対応のインスタントメッセンジャー
チャンネル・チャットは、同じ番組を見ている人が入るチャットルームだ。ちょっと使ってみたところ、人気のある番組だと、常時40〜80人がチャットルームにいるようだ。
実際にやってみると分かるが、チャットしながらテレビを見るというスタイルは、けっこう自然に受け入れられる。半透明のチャットウィンドウが画面の端に常に表示されていても、ほとんど視聴の邪魔にならない。ウィンドウ類が画面の大半を占めるときでさえ、あまり視聴に差し障りがないと気付く。むしろ、テレビとPCのディスプレイを並置したり、映像を小ウィンドウに閉じこめて見るスタイルよりも、半透明化したウィンドウを映像に載せてしまったほうが視線の移動がない分、「ながら視聴」がやりやすい。放送と通信の融合の実現に必要だったのはアルファブレンディングだったのではないかとすら思えてくる。
現在提供されている映像コンテンツは既存放送網に流すことを前提としているが、Joostをターゲットした番組であれば、本当の意味でネット融合したコンテンツが作成できる。その可能性の一端を示すのが画面上部に表示されている番組アイコンだ。今のところほとんどの番組ではクリックしてもクレジット表示程度のものしか出てこないが、作り込み次第でインタラクティブなコンテンツを提供できるという。リアルタイムで視聴者から意見や投票を集めたり、視聴者の選択肢によってストーリーが分岐する映像というようなゲーム性の高いコンテンツも制作できるだろう。テレビショッピング花盛りの今、テレビ局も広告クライアントもオンライン販売を結びつけた物販にも興味があることだろう。
もしJoostが数千万、数億というオーダーでユーザーを獲得できたとしたら、どうなるだろうか。多くの人は、朝起きたら、まずテレビを見るという生活に戻るのではないか(多くの読者にとって、すでに朝一番の儀式がテレビではなくメールとWebのチェックと仮定して、だが)。Joostのようなテレビの進化形メディアの中でメールを読み、ニュースをチェックし、ひょっとしたらオークションの結果も見るようになるかもしれない。かつて「ネットがテレビを飲み込む」という扇情的な物言いが流行したが、Joostが現状のテレビ視聴者の数割程度を獲得するという大成功を収めるようなことになれば、そのとき飲み込まれるのは、どちらかといえばネットのポータル系サイトのほうだ。
楽天の三木谷社長が東京放送(TBS)と長期にわたって慎重で粘り強い交渉を続けているのとは対照的だ。三木谷氏はネット業界の仮説として「放送と通信の垣根が下がる」と改めて説明しなければならなかったが(参照記事:ネット業界「9つの仮説」)、日本の放送業界の思惑がどうであろうと、もう世界は大きく動き出しているのだ。

 

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